Thứ Sáu, 18 tháng 9, 2015

歴史ロマンのまちを リニア見据え。飯田市座光寺

【6-2】(信濃毎日新聞社、文と写真・菅沼勇)引用編集
自治組織が設置した看板。古墳や遺跡などの歴史資源を紹介している。2014

 2027年開業を目指すリニア中央新幹線計画。
長野県内のリニア新駅予定地にある飯田市 座光寺 (ざこうじ) では、「歴史ロマンに触れられるまち」づくりが進んでいる。
地元に密集する古墳や遺跡などの文化財を生かし、リニア開業で身近となる都会にアピール。
訪れる人を増やそうという狙いだ。

座光寺には、3月に国史跡に指定された古代役所跡「 恒川官衙 (ごんがかんが) 遺跡」や元善光寺、県史跡「高岡第1号古墳」などが集まる。
戦国時代の「 南本城城跡 (みなみほんじょうじょうあと) 」や、県内最古の学校建物で県宝の「旧座光寺 麻績 (おみ) 学校校舎」もあり、年代も古墳時代から明治までとさまざまだ。

 住民組織の座光寺地域自治会は、史跡がある一帯を「2000年 浪漫 (ろまん) の 郷 (さと) 」と命名。リニア新駅から徒歩圏内になるとみて、散策コースの整備も想定している。
6月には浪漫の郷の具体化に向けた委員会を立ち上げ、知恵を絞り始めた。


 飯田市から東京までは現在、高速バスで4時間以上かかるが、リニアが実現すれば1時間以内になる。
市内には駅周辺で積極的な開発を期待する声もあるが、自治会は「文化や伝統に根付いた生活環境を守りたい」と一致。
過去から受け継がれた資源を生かして地域の未来を築いていくことにした。

 自治会はこれまでも史跡の整備や案内看板の設置などの文化財保護活動を続けており、浪漫の郷もこうした活動の延長にある。

リニアのルート選定でも古墳群を避けるよう要望、JR東海に受け入れられた。
湯沢英範 (ゆざわ・ひでのり) ・自治会長(73)は「息の長い取り組みになるが、史跡を生かし、地域の活力になる仕掛けをしていきたい」と話している。

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