酒蔵の前で殺陣を披露する「時代劇おもてなし隊」。2013年 |
ここで市民ボランティア「時代劇おもてなし隊」がイベントに合わせ、路上や酒蔵で殺陣を披露。
訪れた人に兵庫・灘、京都・伏見と並ぶ名醸地をPRし「隊員」も地元への愛着を深める。
結成は昨年12月。市の公募に応じた会社員や主婦、学生ら31人が「東映太秦映画村」(京都市)の俳優から、身のこなしやメークを学んだ。
数々のヒット映画を生み出した東映の元名誉会長、故岡田茂さんの生家は酒蔵通りにある。
それが縁で、市の依頼に東映も協力。
黒の平瓦にしっくいを施した「なまこ壁」や赤れんがの煙突が連なる町並みに時代劇が似合うのも決め手だった。
地元で劇団を主宰する会社員森新太郎(もり・しんたろう)さん(29)を中心に芝居の構想を練り、稽古を続けた。
デビューとなったことし3月の町歩きイベント「春の西条・醸華町(じょうかまち)まつり」には8人が出演した。
浪人にからかわれた町娘を、おもてなし隊が助ける筋書き。
鮮やかな身のこなしに観光客は、歓声を上げ「本格的で驚いた」と好評だった。
農業地帯と製造業が共存する東広島市。
古くからの住民や、工業団地の拡大で移ってきた家族、進学で転居してきた学生が暮らす。
おもてなし隊を企画した市商業観光課の松井秀樹(まつい・ひでき)さん(35)は「市民自身が地元を知るきっかけにもしたかった」と説明する。
「私たちがこの町に抱いている親しみを、見る人にも伝えたい」と、隊員の保育士奥村早苗(おくむら・さなえ)さん(57)。
生き生きと演じ、地域の魅力を発信する。
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