【9-03】(茨城新聞社、文と写真・小野寺晋平)を抜粋編集
町のあちこちにアニメ「ガールズ&パンツァー」のキャラクターや商店主のパネルが並ぶ |
この小さな港町を舞台にしたアニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)の人気に火が付き、商店街に"ガルパン旋風"が巻き起こっている。
「関東近辺のファンは毎週、店に来るよ」。
精肉店「 鳥孝 (とりこう) 商店」の 稲石豊 (いないし・ゆたか) 社長(51)は笑う。
店頭にはガルパンのキャラクターと稲石社長の等身大パネルが仲良く飾られていた。
ガルパンは、「戦車道」という架空の武道に挑む女子高校生の物語で、大洗町の商店街や観光名所を再現した町並みを戦車が爆走するアニメだ。
商店街にはキャラクターパネル54枚が置かれ、あまたのファンが"聖地巡礼"と称して町を繰り返し訪問。
今年7月には店主らが"店の顔"も売り込もうと、自身のパネルを制作した。
野村総合研究所によると、昨年度のガルパン目的の観光客は延べ15万9千人で、経済効果は7億2100万円に上る。
アニメ制作会社と町の橋渡し役となった、「Oaraiクリエイティブマネジメント」の 常盤良彦 (ときわ・よしひこ) 社長(44)は「ガルパンは町に小さな文化を築き上げた」と評する。
震災復興を掲げる町に、活気が戻ってきた。
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