藤田晋
( サイバーエージェント社長 藤田晋氏の経営者ブログ)
2015/3/18 NK
以前、諸連絡から資料のコピーなどまで、サイバーエージェントの役員会にかかわる雑用を自ら引き受けていた役員がいました。彼は定例人事で執行役員になり、役員会からは抜けたのですが、いなくなって彼がいかに雑用をこなしてくれていたかを痛感しました。結果、私の彼への信頼度は以前にも増して高まっています。
要するに、どこかで見ている人はいる、ということです。
雑用ばかりやっていると、短期的には一見、損をしているように見えますが、長い目で見れば、そのことが大きな仕事や良い話を運んでくる要因となる。
そうなったとき、周囲からすれば、「いい話ばかりもらえてうらやましい」「運が良い」と見えるでしょう。
しかしそれは、雑用のたまものなのです。
かく言う私も、小さなことでもいとうことなく自分でやろうと心掛けています。
今でも、可能な限り新人社員の名前を覚えるように努力しています。
755や、フェイスブックなどのSNS(共有サイト)でも、なるべく多くの社員の投稿を見るようにし、たまにコメントも残すようにしています。
また、自分がセットした社内外の会食では、お店の選定・予約から席配置、料理、飲み物まで、なるべく自分で決めるようにしています。
もうすぐ4月。
多くの新入社員が社会人生活をスタートさせることでしょう。
サイバーエージェントにも180人ほどの新人が加わります。
そうした1年目の社員は、何かと「雑用」に追われることでしょう。
しかし、この雑用こそが運を運ぶ要因。
いとわず丁寧に向き合ってほしいと願っています。
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