Thứ Bảy, 15 tháng 8, 2015

「世界はG0(ゼロ)の時代に突入した」李登輝(りとうき)。Blogos

【Blogos2015/08/11】

李登輝元台湾総統が2015年08月11日、衆参併せて約300人の前で演説を行った。
李登輝氏と古くから親交のある江口克彦参議院議員を迎え、話を聞いた。(細川珠生)

2000年に台湾総統退任以来、7度目となった先月の来日。
江口氏は、「李登輝さんの影響力を中国が非常に恐れていたこともあって、日本の外務省や歴代政府も李登輝訪日について抵抗、反対が続いていた」と話す。
来日するだけでもハードルが高かった時代があったことを考えると、隔世の感がある。

李登輝氏は、日本名を持ち、京都大学を卒業し、戦時中は陸軍に兵隊としていっていた経験もある。
同氏は、戦後、台湾総統になった。
日本のことを常に考えている稀有な存在である。
そんな李登輝氏は、今の日本をどのように考えているのか。
「李登輝さんは、G0(ゼロ)の時代に入ったと考えている。」
G0とはG1でもG7でもない、世界をリードしていけるようなリーダーシップを持った国がない状態のことだ。

「G0の時代に入ったが、アメリカの力はそれなりに大きい。
日本はアメリカに頼るのではなく。アメリカを引っ張っていく、アドバイスをしていくべきだと考えている。」と、江口氏は李登輝氏の考えを解説した。

李登輝氏は、中国のやり方、考え方も学んだ一方で、米・コーネル大学に留学し、アメリカのことも知っている。
そんな彼がこのような発言をしているということについて、江口氏は、「日本の考え方、やり方は秩序を整えていくということにおいて、最も好ましいと考えている」と述べ、李登輝氏の日本に対する期待が大きいことを示唆した。

また、江口氏は、「(李登輝氏は)アベノミクスについては非常に評価している。
ただ、よりよくするためには、三本の矢の成長戦略について、もっともっと取り組んでいくことが必要。」と述べた。
具体例としてIoTのような半導体よりもう一歩進んだ技術の活用を挙げ、「改善・改良の成長戦略ではなく、革新・イノベーションが日本に必要。」と話した。

集団的自衛権については、「当然のことながら、G0の時代は、アメリカが日本の面倒を見てはくれない。」と江口氏は指摘し、日本が独自に自国を守っていかなければならないという李登輝氏の考えを解説した。
個別的自衛権で自国を守ろうとすると、北朝鮮や中国に対抗するために、最終的には核武装しなくてはならなくなる。
江口氏は、「そんなバカなことはない。仲間を使って役割分担をするべき。
アメリカや他の国と仲良くしていくことで相互的に集団的自衛権を考えた方がいい。」と話し、李登輝氏が「細かいことを議論するより、何が自分の国を守るためにこれから大事かを考えて、日本人は集団的自衛権を考える必要がある」と考えていることを明かした。

李登輝氏のスピーチが実現したのは安倍政権の力が大きい。
「安倍政権が交代して元に戻らないようにしなければならない。」と江口氏は述べ、今後、李登輝氏と日本が親交を深めていくことに期待を示した。

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